第四回:外反母趾を予防しよう!
みなさん外反母趾(がいはんぼし)という言葉を一度は聞いたことがあると思います。
特に女性がハイヒールを履く年頃から始まる外反母趾は有名ですよね。
そもそも外反母趾って?
外反母趾とは「足の親ゆびが、付け根の関節で小ゆびの方に曲がる」病気です。
実は外反母趾の原因には靴のほかにも、「遺伝」や「性別」いった先天的な要因もあるとされていますが、遺伝や性別は変えようがないですよね。ですので「靴選び」による予防がとても大事になってきます。
痛くなったらもう手遅れ!?外反母趾の恐怖のメカニズム
実は普通の人でも、親ゆびは少し曲がっています(0~5度)。しかし、この程度であれば、変形は毎回すぐ元に戻ります。もし1日1万歩あるいて、1万回親ゆびが曲がったとしても、変形は残りません。
ところが、靴先が三角形の女性靴などを履く場合、靴の中で親ゆびはなんと15度以上、時には30度近く曲がっています。それでも、すぐ目に見えて曲がっていく事はありませんが、完全に元に戻らなければ、それが積み上がっていきます。初めは元に戻っても、いつかは限界を超え、1回で100分の1度の変形でも、3年で10度、10年で30度、立派な外反母趾が完成してしまいます。
恐ろしい事に、一度限界を超えると、曲がれば曲がるほど、抵抗力や回復力が減弱し、逆に変形させる力は増強します。少しの変形には気づきにくいので、数年は限界を超えた事が分からず、痛くなった時には、予防しようとしても手遅れなのです。
※例えばハイヒールはヒールが5cmまでのもの、ストラップがある、中敷きが滑りにくいもの。パンプスは長すぎない、広すぎないなど。
そしてもう一つ大事なポイントが「ハイヒールを着用する際は、履く時間を短くする」こと。
夜のデートを楽しむために、朝からハイヒールで満員電車に乗ったりしていませんか?
通勤にはスニーカーや、ウォーキングシューズ。オフイスではパンプスに履き替えるのがオススメです。シンデレラと同じように早めにハイヒールは履き替えて、週末はなるべく裸足になって足を元に戻してあげるようにしましょう。
外反母趾は知らない内に始まり、知らない内に進行してしまう病気です。
そして、ある程度曲がってしまうと、ハイヒールを履かなくても、歩いているだけで悪化してしまう怖い特徴があります。
おしゃれな靴は時間や場所を選んで楽しみたいですね。