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足に関する疑問・質問

足は生活するうえでとても大切な役割を担っています。
しかし普段は歩けるのが当たり前で
余り注目されない部分でもあります。

病名について 症状から 子供の足 外反母趾 糖尿病の人の足

子供の足に関するFAQ

(詳しい説明の表示:をクリックして下さい)
【小児の趾変形】長男は5歳です。生れたときから足の指が不揃いでした。今では、人差し指が浮き上がり、力が入らないため細くなってしまいました。そして隣の中指がふとくなっています。今までぞうりを履かせたり、高価な子供靴をはかせたり、たくさん歩かせたりしているのですが、ますます、差が大きくなってきました。矯正できますでしょうか?(男児 5歳) 巨趾症など先天性の疾患が考えられます。草履も高価な子供靴も歩くことも意味がありません。足の外科の専門家に受診して下さい。
【10歳以下の外反母趾】9歳の娘の両足が外反母趾のような形をしています。過去に2度ほど診察を受けましたが、成長過程なのできつくない靴を履かせていてくださいといわれるだけでした。幼稚園の頃から痛みはないのに外反母趾のような形になってきたので今は予防のために、親指と2番目の指の間に硬めのスポンジを挟んで学校に行っています。(女児 9歳) 若い人の外反母趾を若年性外反母趾と言い、先天性素因の影響が大きく、ハイヒールを履くようになってから起こった外反母趾と区別しています。しかし、若年性と言っても10歳以下の症例は珍しく、幼稚園のころから曲がっているとすれば、様々な先天性の変形が気になります。是非一度、足の外科の専門医に見てもらって下さい。
【10歳以下の外反母趾_2】 私の娘は現在9歳ですが、病院で外反母趾といわれました。現在は、マジックテープ式のサポーターをしている程度で他は特に何も指示をされてません。定期検診に行ってもレントゲンを撮るぐらいで他に何も治療はしてくれません。こどもの場合、治療法は違うのでしょうか? 娘の外反母趾はかなり進んでいて、歩き方もちょっとおかしいようです。(女児9歳) 10歳以下のこどもの外反母趾の原因は、普通の外反母趾や18歳までの若年性外反母趾と異なり遺伝的要素が非常に強いもの、生まれつきの骨格異常、中枢、末梢神経、筋肉の異常に依るものが多いようです。ただ、外反母趾以外、特に症状がなければ、症状は軽いと言えるので、骨が成長中で、体重も軽く、きつい靴を履く必要のない年令では、経過観察も立派な治療法です。ただ、本当に進行性で歩行障害も伴うようなら、進行性の神経疾患を一度はしっかりと否定しておく必要があるので、小児科や神経内科、小児整形外科などの専門家に診てもらいましょう。発育途中の関節が軟らかい状況なら、装具や運動療法も効果があり、進行の程度を抑えられると考えられていますので、実行して下さい。ただし、成長や運動を障害するような装具は好ましくないので、夜間装具をお勧めします。
【10歳以下の外反母趾_3】8歳の子供の足の親ゆびが、外反母趾のように曲がってきた。足のサイズは22.5cm。靴選びには注意しているつもりです。痛みはないのですが、今のうちに治したい。 10歳以下の外反母趾はまずない。レントゲン検査で診断を外反母趾は女性に多く,ハイヒールなど不適切な靴が原因となり、足の親ゆびが、つけ根の関節で小ゆびのほうに曲がり、関節部分が出っ張って靴に当たり痛む変形です。なりやすい体質があるので、お母さんやお祖母さんが外反母趾の女の子は、10代後半から外反母趾で曲がり始めることもありますが、一般的には子供の外反母趾というのは考えにくいことです。10代前半ではごくまれ、10歳以前ではまずないといえましょう。したがって、ご相談にあります8歳のお子さんのケースは、外反母趾以外の病気を考えたほうがよいかもしれません。もっとも考えられるのは、生まれつきの変形が成長につれて目立ってきたという場合です。最近になって曲がってきたというような状態であれば、良性の腫瘍や神経疾患も否定できません。もし、本当に曲がってしまっているようでしたら、まず診断をつけることが重要になります。整形外科に受信し、レントゲン写真で検査してもらってください。ただし、8歳で本当に強く曲がっているとしたら、診断は難しくなるので、足の外科や小児整形外科の専門医に受信する必要があるかもしれません。もし、治療の必要な病気ではなく、問題になるほど曲がりが強くないようでしたら、足に合う靴を探してあげてください。22.5cmであれば、横幅のサイズもそろってきていますから、ゆびのつけ根のところで足の幅が合う靴を探します。長さは。靴先に少し余裕があって、ゆびが自由に動かせることが大切です。値段の高い靴の必要はなく、一般のスニーカーでよいのですが、成長期ですから、同じサイズの靴を1年間交互に履くより,半年ぐらいで買い替えていくほうが足には良いでしょう。
【若い人の外反母趾】外反母趾で、痛がっている。(女性 16歳) 16歳で既に痛い外反母趾は多くはありません。多くの場合、外反母趾が強いと言うより、間違った靴が原因です。学校で決められた靴のサイズは、横幅の狭い物が多いようです。靴先でゆびが自由に動き、つけ根で幅にゆとりがあり、紐で締める靴を履きましょう。たとえ、特別許可が必要でも、診断書がいるようでも自分の将来には替えられません。
【子供の足の形】 最近、気が付いたのですが次男の両足の外側の中心位の部分(関節のあたり)が普通より若干、外側に出っぱっている様なのですが・・・・・気になりインターネットで検索したところ内反小趾の説明と同様な気がしました。どうすれば良いのか良くわかりませんのでアドバイスを頂けたら幸いです。(男児) 小趾の第2番目の関節付近が単に突出しているだけなら、本来3つの趾節(骨)があるところが2つに癒合している(末節骨と中節骨が癒合して関節が無くなっている)状態でしょう。お猿さんから人間に進歩しいらなくなったためで、10人に数人いる変形です。将来、靴や第4趾に当たって魚の目が出来ることがありますが、それ以外障害がないので放置しましょう。小趾全体が母趾側にカーブしているならカーリー変形ですが、これも障害がなければ放置して下さい。片側だけですと外骨腫や内軟骨腫などの良性腫瘍もありますが、両側では心配いらないでしょう。
【子供の足の形_2】 小学校6年生の男児です。特に、痛みなどの症状はないようですが、自分で見て、足の形が気になるようです。現在、サッカークラブに入っています。(男児11歳) 外反母趾でしょうか?男の子であればよほどのことが無い限り放置して良いでしょう。靴には気を付けて、高価な必要はないので、サイズのあったものを年に2回は買って上げて下さい。
【左右差がある足の形】 娘(10歳)のことですが、足が靴に当たって痛いと言うので、見たところ右足親指の根元は外に出っ張っており、爪先は内側に20度ぐらい曲がっておりました。(左足はそれ程目立った曲がりはありません。)かかりつけの医者に相談したところ、一度整形外科に見せた方が良いといわれました。(女児10歳) 左右が明らかに違っている場合には、異常なことが多いので、整形外科で両側のX線写真を撮って比較してもらいましょう。こどもの普通の運動靴であれば、出っ張っていて靴に当たるより、靴が小さすぎて当たり、炎症を起こして腫れて出っ張ることの方が多いようです。
【サッカー少年の足の痛み】 両足の親指が人差し指の方に曲がっています。人差し指と親指が少し重なる程度ですが痛みもあるようです。サッカーを二年間程していますが、半年位前から、気にし始めています。(男児12歳) サッカーをしている男の子では外反母趾による痛み(母趾の付け根の関節の内側)よりも、種子骨の痛み(足底側)が多いようです。痛みの場所を良く確認しましょう。外反母趾によるものとすれば、靴の障害で滑液包炎を起こした状態ですので、靴がきつすぎないか気を付けて下さい。ちなみに、サッカー少年には足関節の後方を痛がる三角骨症候群や内側アーチの頂上付近を痛がる外脛骨障害の方が多いようです。
【カーリー変形】 娘7才は多少内股歩きの癖があり、最近 両足の中指が内側に曲がり 爪も黒ずんできました.多少の痛みもあるみたいです.整形外科で診察して頂いたところ診察結果としいては、両足の中指、薬指、小指 とも 生まれつき第一関節から先の骨が曲がっていて 治療方法としては手術をして第一関節から先をまっすぐに付け直す方法がいいのでは とおっしゃいました.このままほおって置くと指どうしが重なり血豆になったり、細菌が繁殖しやすくなるのでと言うことでした.先生がおっしゃることはよくわかりました.治療方法もそうするしかないのかもしれません.しかし 娘の親とそて手術をしないで良くなる方法はないものでしょうか、手術をすると第一関節が無くなり曲がらなくなるけれども生活には支障はないと先生はおっしゃっていましたが学校も休ませなければいけませんし、何よりもまだ7才の娘の気持ちを思うと、できれば通院などで良くならないものかと思っています.何かよいアドバイスがございましたらお教えいただけないでしょうか、よろしくお願いいたします. カーリー変形と言って欧米では多い変形です。手術以外には変形を治す方法はありません。しかし、障害は大きくないので、放置するのも一つの治療法です。実際に子供さんが手術をしてでも治したいという年頃になっても、手術に支障はありません。ただし、手術は怖いし、変形もいやだと言って、あちこち通院したり、テーピングや装具を子供に強いるのが最悪です。手術がかわいそうと思える程度の障害でしたら、放置し年に一度経過観察のため通院するのが最も良いと思います。
【子供の扁平足】2歳2ヶ月の娘です。娘の母親、祖父、曾祖母と代々扁平足の家系で、娘の足形も母親にそっくりです。育児書には「扁平足は遺伝ではない」とか「4、5歳にならなければ判定できない」等の記述が在りましたが、娘の足を眺めるに、将来土踏まずが形成されるとは、とても思えません。土の上を裸足で歩かせる機会を増やすなどしていますが今後どのような事に気をつければ良いのか子供のときからできることがありましたら教えてください。また、矯正する器具、靴などが在りましたら教えてください。扁平足の弊害や、身体への影響についても教えてください。 赤ちゃんは扁平足で産まれてきます。そして、7歳から10歳頃までは、正常の内側縦アーチは完成しません。大人になっても15~20%の人は扁平足ですが、その大半は何の障害も起こしません。扁平足には、柔らかい扁平足と硬い扁平足があります。子供の扁平足は柔らかい扁平足が大半で、体重をかけなければ縦アーチが保たれています。一般には、内側が外側に凹んでいない足跡をみて扁平足と言うようですが、医学的には舟状骨という骨の高さで診断します。赤ちゃんや乳幼児の足の裏にはふっくらした脂肪が付いているので、足跡に土踏まずが出来ません。同様に足の中の筋肉が発達した運動選手にも土踏まずが見えないことがあります。いずれの場合にも、医学的に本当の扁平足かどうかは骨の位置をさわって確かめるか、X線写真で診断しなければ分かりません。本当に縦アーチが沈んでしまう扁平足でも、柔らかければ3歳までは治療の必要はありません。3歳から9歳の幼児で疲れや痛みがあったとしても靴の補正で十分です。適切なアーチサポート、踵を保持するカウンター、内側の長めのカウンター、長いシャンク(靴底に入れる板金)などで対応します。縦アーチがないでだけでなく、踵が外反し(後ろから見て「ハ」の字になる)、前足部が外転、舟状骨が内側に突出してくるほどの強い変形で無ければ、高価な治療靴は必要ありません。10歳から14歳ぐらいでも、痛みなどの症状がなければ治療はいりません。この様に本当の扁平足であったとしても、柔らかければ問題ありません。扁平足の治療として、足の筋肉を鍛えることが良く提唱されていますが、筋力の果たす役割は余り大きくありません。やって悪いことはない程度に考えて下さい。硬い扁平足は話が変わります。体重を掛けなくても縦アーチが無く、手で矯正できない扁平足の多くは病気です。先天性垂直距骨とか先天性足根骨癒合症や全身的な筋肉、神経疾患の部分症であることが多いので、整形外科の先生にしっかり診断してもらい、必要ならば手術を受けなければなりません。とはいっても、このような症例は扁平足の人の100人に1人もいませんから、焦らず子供の様子を見て下さい。昔、扁平足だと地面からの衝撃が下肢や体幹、頭までに及び、膝や腰の痛みや肩こりから頭が悪くなるとまで言われていましたが、直接の関係はありません。扁平足で足が痛ければ、姿勢や歩容に影響を与え、無理をすると体のあちこちが痛かったり、凝ったりすると考えましょう。