井口傑著「足のクリニック」南江堂出版から抜粋して示す。治療結果の客観的評価に評価票をお使いください。
(Self-Administered Foot Evaluation Questionnaire(ASFE-Q)について)
SAFE-Q は,日本整形外科学会と日本足の外科学会が独自に開発した足部足関節領域で世界最初の自己記入式評価質問票です.足部,足関節領域であれば疾患は問わず,健康人にも使用できます.
SAFE-Qの開発経緯及び,「妥当性」と「信頼性」の計量心理学的検証結果は論文1,2を参照してください.
これからの臨床研究の手法はprospectiveなものが主体となり,治療成績評価もSAFE-Qなどを用いた主観的評価が必須になってゆくと考えられます.その際に問題になるのが,これまで使用されてきたJSSFスケールをはじめとした客観的評価法との整合性です. しかし,客観的評価は主観的評価と必ずしも合致するものではありません.従って,治療成績評価の概念が確立するまではJSSFスケールとSAFE-Qの2つの評価方法を併用し,両面から吟味,評価していく必要があると考えます.
また著作権保護のため,SAFE-Qを使用した発表・論文には,以下の2つの論文からの引用であることを必ず明示してください.
1.Hisateru Niki, Shinobu Tatsunami, Naoki Haraguchi, Takafumi Aoki, Ryuzo Okuda, Yasunori Suda, Masato Takao, Yasuhito Tanaka. Validity and reliability of a self-administered foot evaluation questionnaire (SAFE-Q). J Orthop Sci, 2013;18:298-320.
2.仁木久照,立浪忍,原口直樹,青木孝文,奥田龍三,須田康文,高尾昌人,田中康仁.委員会報告.日本整形外科学会診断・評価等基準委員会,日本足の外科学会診断・評価等基準委員会.自己記入式足部足関節評価質問票Self-Administered Foot Evaluation Questionnaire (SAFE-Q).日整会誌,2013;87(5):451-487.
Copyright © 2009 Dr.Inokuchi All Rights reserved